40代半ばにして思いがけなく離婚を経験して、「もっとこうしていたら」と自分を責める日々でした。また警備関係の仕事は忙しく、どんどん時間が経っていく中で「もう一度幸せになりたい」と、再婚への気持ちが強くなりました。
婚活を思い立ってから「出会い」をどうしようと考えました。職場から至近距離にあった結婚相談所ということで、サンテマリアージュ辻堂の無料コンサルを受けました。オフィスが広くて明るく、自分の話をじっくり聞いてもらえたことで、ここで活動を始めました。
IBJ加盟店の結婚相談所は、コンピュータ・システムを使ってのお相手探しでした。自分はマッチングアプリの経験もなかったので、婚活デビュー日は、十海さんと対面で操作方法をいろいろ教えてもらいながらのスタートでした。
婚活開始から8日目に初お見合いが40代の方と成立しました。でもこの時期は正直「30代女性がいいな」という気持ちがあって、うまくいっているように思えませんでした。
またこの頃は、離婚の痛手から「どうせ」や「だって」のネガティブワードを口にしてしまいがちで、十海さんから「寂しさを埋めるようなお相手探しになっていない?」と言われたりもしました。
そこで「お相手の方の夢や希望は最優先に尊重したい」と決意して婚活を進めました。たくさんの方にお申し込みを続けましたが、お見合いが成立しない毎日でした。
今振り返ると、この時期の気持ちとしては、成立しないことに苛々して、やみくもにお申込みをしていた感じでした。
十海さんにもいろいろな要求をしましたが、コンサルを通して気持ちを整理し、それで「年明け45歳の誕生日までは、お相手探しは最大限の希望条件で妥協しない」ということを理解してもらって、年内残り4か月を頑張ることにしました。
そうして婚活を始めて半年近くが経とうとしていた時、お見合いの時から楽しく話せる女性と出会いました。自分と同い年でした。
仮交際が成立後は、デートで映画の話や漫画の話、お相手や自分の過去のことなど色々と話せて、とても楽しく、今すぐにでも結婚したいと感じるほどでした。
お相手は食品関係の仕事をしていて、自分もまめに料理する方だったので、食の相性が良かったことも魅力でした。
それで2回目のデートですぐに「真剣交際」のお願いをしました。その場で彼女から、OK返事をもらったと思っていたのですが、先方に確認してくれた十海さんから「まだその気持ちになられていない」と連絡を受けてしまいました。
この時痛感したのが、自分の都合だけで押し通す性分が、全く矯正されていないことでした。十海さんとやりとりを重ね「相手のことを考え、重んじなければ」と改めて反省しました。そして「性急に答えを求めず、初婚の彼女の不安や希望や想いをしっかり受け止めること」というアドバイスを実行していきました。
初対面の時は笑顔少なく、離婚の辛さを訴えられていたK様。でもそこにお相手を非難する言葉は一切ありませんでした。活動当初は「どうせ自分は」と投げやりな言葉が多かったK様ですが、その実、行動力はあって遠距離お見合いも厭わず、精力的に活動を続けられました。
ただK様の持ち味の「白黒はっきりさせたい」「いったん決めたら即実行」という計画性・合理性が、お相手には「強引」と感じられる危険性がありました。そこで真剣交際に移行段階で、先方担当者と密な連絡と情報共有を行い、K様の言動が誤解を招かないようバックアップに入りました。
K様の素晴らしいのは、懸念を伝えると「ご指摘の通りです」と素直に認め、すぐに軌道修正していく姿勢でした。警備会社でキャリアを積んで、東日本大震災のボランティア経験のあったK様は、お相手女性の不安や希望を受け止め、優しく共感することで信頼を勝ち得ていきました。
自分のひとりよがりな猛進ぶりで、いっとき危うかったご縁でした。でも出会いから2か月後には、彼女の実家にご挨拶に伺えたわけですから、振り返ると、出会いから成婚退会までスピード感のある展開でした。年内に成婚できたのは我ながら驚きでした。
プロポーズはクリスマスに婚約指輪を贈りましたが、その時あわせてサプライズで大きな「108本のバラの花束」も届けました。彼女は「自分の人生でこんな夢みたいなことが起きるなんて!」と本当に感激してくれました。
婚活当初は、自責や自信喪失の日々でしたが、今は不思議なくらい感じなくなりました。思い切って始めた婚活ですが、思いがけないほどの楽しい新年を迎えています。
ツラくても前進、そして見事な態勢立て直し―そんな彼の良さがわかる聡明で優しい女性と彼は巡り会いました。
お幸せに!