〈50歳時未婚率〉は男女ともに増加傾向。このままなら2040年には、男性の3人に1人、女性の5人に1人が独身のままで一生をすごします。自分の周辺に独身男女が多いとつい「まだ大丈夫」と思いがち
日本は少子高齢化だけでなく「未婚化」が進む国でもあるのです。
ただ実は昔も今も「結婚していく人」は20代が中心です。
初婚男性で、婚姻届の最多提出年齢は 27歳
初婚女性で、婚姻届の最多提出年齢は 27歳
※厚生労働省の人口動態統計をもとに
今から約半世紀前の1970年、50歳時未婚率は「男性1.7%・女性3.3%」でした。だから親や祖父母は「結婚は時がくれば自然とできるもの」と思い込みがち。それができないと、つい「人間性に問題あり?」と引けてしまいがちです。
しかし現在は社会が複雑になり、自然体での結婚は難しいともいえる時代です。もしいずれ結婚したいなら、自ら手をあげ早めに動くことが大切です。
ではなぜ未婚率が上昇?
ご近所など周囲から結婚を勧める意識が希薄になったこと、組織内での「きみ結婚しないの?」はセクハラ・パワハラで禁句となりました。個人の生き方の尊重、自己責任の風潮等で人生に関わる話がしにくくなりました。
グラットン教授らが著したベストセラー本『ライフ・シフト』から「人生100年時代」という意識が広まりました
100歳も夢ではない長寿化の時代。仕事の期間も引退後の時間も長くなります
「もうこんな年齢だから」という思い込みは離れて人生のマネジメントをしていきましょう
婚活が防災訓練?
今はその気がなくても、ある日突然「結婚したい!」と嵐のような気もちの変化に備えましょう。「結婚しない」と決めつけず、リキみすぎず、ゆるゆると婚活を始めてみることをお勧めします。
「その気になればできる」はかなり幻想。考えているうちはそんな気がします。いざやってみると、婚活でもダイエットでも思い通りにはいかない。早めのアクションの先に望む未来はカタチづくられます。
男性は出産がないし、仕事優先で、お相手探しは30歳を過ぎてから…実はとても危うい思い込み。初婚男性の約4割は、20代後半で婚姻届を出しています。やはり早めのアクションが大事です。
ここ30~40年で社会状況が大きく変わった日本。親世代と子世代では見えている風景が違います。親は思い込みの常識でモノを言わない。子は刷り込まれた思い込みに寄らず、現実を見据えましょう。
初婚女性の婚姻件数が最も多い年齢は「26歳」。自然体で待つと時間は過ぎてしまいがち。結婚相談所の強みは、短期間で希望条件にあった人と巡り合いやすいこと。サンマリは、若い世代応援をしています。
初婚男性の婚姻件数が最も多い年齢は「27歳」。結婚したいなら20代からの活動を意識したい。縁談話が身近なところから来ない現在は、マッチングアプリや結婚相談所を上手に活用することがお勧めです。
日本の少子高齢化問題と併せて語られる「未婚化」問題。でもその前提が意外と「思い込み」なんです。現状を正しく把握しながら、自分の慣れ親しんだ世界から一歩踏み出す。新しい世界が見えてきます。
「一人で平気」と思えるのは恵まれた社会だから。人間関係は煩わしいかもしれないけれど、人はやっぱり「一人では生きていけない」